読書 メモ「Zero to One ピーター・ティール著」

自分の中にあった常識をひっくり返された本だった。今やリーン・スタートアップがもてはやされている世の中で、競争のない世界で事前に計画し、それに賭けろという。

私もM&A&Aに多少携わってきた中で、どれが当たるかわからないから、ポートフォリオみていくつもはっておこうなどと、まるでそれがセオリーかのように語る人たちを多くみてきたし、自分自信も染まりかかっていた。自分が惚れて、これだと確信出来るものに賭けるべきだと気付かされて、恥ずかしくも思えた。

隠れた真実の存在を信じて、探し続けること。それが競争のない世界だ。振り返ればごく当たり前に見える洞察が、重要で価値あるコンセプトをうみだす。

例えば、世の中、真実ではないのに企業や団体のロビー活動や宣伝のおかげで、真実かのように捉えられていることが多々ある。過剰に薬を出されるのも、痩せられない食事がはびこるのも、隠れた事実を見つけられていないからだ。

なぜ、人は痩せられないのだろう。なぜ、健康的な生活を送れないのだろう。科学の裏付けがないのに、水素水が売れるのはなぜだろう。

隠れた真実を探す第一歩は、自分の頭で考えること。より良い未来を創るためにゼロから1を生み出すことだ。一度限りの人生で、自ら未来を創ることに参画することが、きっと大切なことなのだ。